成猫は、感染しても一過性で終わることも・・
猫白血病ウイルス(FeLV)は、猫の咽頭から標的組織である脾臓、リンパ節、骨髄から身体へと運ばれて行き、血液の細胞を破壊して、ウイルスを増殖させます。
感染猫の7~9割は、2~4週間程度でウイルス検査が陽性と反応します。
感染すると、ウイルスに対する反応が高まり発熱やリンパ節の腫れなどの症状が現れてきます。免疫力が増す猫(生まれて4週以上の猫)は、ある程度の症状に耐え、ウイルスを排除してしてしまう事も多いようです。この様な一過性の感染では、感染から約16週以内にウイルス検査が陰性に変わります。
◎血中からウイルスが消失すれば、他の猫に感染する事は有りません。
一度感染するとガンにかかりやすくなる
一方、ウイルスを排除出来ない猫もいます。この場合は持続感染と言って、終生陽性のままとなって症状は一旦治まり、感染後数ヶ月から数年は、表面的には健康な状態が続きますが、感染後約3年以内に再発して死亡に至る事も多いようです。
全身に影響を及ぼすため、ガンなどを引き起こしてしまう原因になりやすい、一過性で回復した猫も、感染した猫に比べるとガンの発症のリスクが高いというデータも出ているようです。
猫白血病ウイルス感染症ワクチン接種にて予防も出来ます。
◎接種時期は生まれて2ヶ月~4ヶ月後から確実に抗体が作られる迄の2~3回の接種は望ましい