猫を保護したら、まずはやってほしいこと
猫を保護したら、なるべく早く(できれば自宅に連れて帰る前に)動物病院に連れていきましょう。
ノミ・ダニが大量に寄生している可能性もあります。
一旦おうちに連れて帰る場合、すでに先住猫を飼っている場合は、猫風邪や感染症を防ぐためにもゲージに入れて、できれば部屋も別にして、完全に隔離してください。
身体があまりにも汚れていたら、濡らしたタオルで優しく拭いてあげましょう。
また、保護した子が実は迷子だった可能性もあります。
保健所などで届け出がでていないか確認してみましょう。
動物病院でしてもらうこと
1. ノミ・ダニの駆除
まず、動物病院に行って健康状態や年齢の確認と、ノミ・ダニの駆除をしてもらいましょう。
市販のノミ・ダニ駆除薬もありますが、より効果的で安全性を考えると、動物病院で処方していただくことをおすすめします。
体重や健康状態、ノミやダニの寄生状態に合わせて投与してもらうことが大切です。
また、すぐに病院に行けない時には、まずはノミ落としシャンプーで洗ってあげたり、汚れをしっかりと落とし、毛穴をしっかりと洗浄するオゾン浴もおすすめです。
2. 感染症の検査
動物病院では、猫エイズ、猫白血病、猫伝染性腹膜炎、猫パルボウイルス感染症などの感染症の検査もしてもらいましょう。
猫に怖い感染症
感染した猫とのケンカの傷口からの感染や、交配によって感染してしまいます。
また、母猫が感染していると、母子感染で子猫が感染していることがあります。発症すると免疫力が下がり、他の感染症にもかかりやすくなってしまいます。
猫白血病
唾液、尿、母乳、血液を介して感染します。同じ食器を使った同居猫ちゃんにも感染する可能性があります。
発症することで、貧血や免疫低下により様々な疾患にかかりやすくなり、また重篤化することが多いため、3〜5年以内に亡くなってしまう非常に危険な感染症です。
猫伝染性腹膜炎
ほとんどの猫が持っている腸コロナウイルスの突然変異。突然変異の原因は、まだ現在も研究されていて、ストレスが大きく関与しているのではと考えられています。ストレスのかからない環境つくりが大切です。
猫パルボウイルス感染症
感染した猫の排出物からうつってしまう、猫パルボウイルスに感染すると、腸に炎症が起きることで、ひどい下痢や吐き戻し、重症化すると急激な白血球の減少が生じて、命に関わる場合もあります。
用意するグッズと安心できる保護スペースを作る
用意するグッズ
- 落ち着けるようなベッドと毛布
- トイレ・猫砂
- 成長に合ったご飯
- ゲージまたはキャリーバッグ
- 爪とぎ
- おもちゃ
猫はもともと洞穴で暮らしていた動物なので、暗くて狭い場所(ダンボール箱やキャリーバッグくらいの大きさ)が安心します。
足に負担がかからないように、柔らかい低反発のものやふわふわしたものを下にひいてあげるといいでしょう。
自分で排泄ができる年齢であれば、トイレ、フードや飲み水をあげる食器も必要です。
フードは、歯が生えていないようならミルクを、歯が生えてきていたら小粒のカリカリを。
様子を見て必要であれば水でふやかしてあげてみてください。
今までと違う環境に興奮してしまっていたら、バスタオルや毛布をかけて目隠しをしてあげると落ち着きます。
また、上手に死角を作ってあげると、安心して過ごすことができます。
保護した後のおうちでの過ごし方
猫ちゃんの性格もそれぞれなので、なかなか慣れるまでに時間がかかってしまう子もいるかもしれません。
ついつい可愛くて触りたくなってしまいますが、かえって猫の警戒心を煽ってしまいます。
初めのうちの猫との接触は、「ご飯やトイレ」など最低限のお世話に。
段階を踏むことで、少しずつおうちや人に慣れていきます。
環境に慣れ始めてくると、猫はケージから出て家の中の探検を始めます。
その時もあまり構わずに、自由にさせてあげるといいかなと思います。
部屋の中で寝るようになれば、家に慣れてきた証拠です。
近くに寄って来てくれたら少しづつ触ってあげましょう。
猫のペースに合わせて接すると早く仲良くなれるかもしれません !
こちらのD.C.キャッスルのYouTubeもぜひ参考にしてみてくださいね。