暑くてムシムシする季節は、人と同様に猫の熱中症にも注意が必要になります。
猫は汗をかくのが肉球と鼻だけ … 人のように身体の多くの部分の発汗による熱の放散はできません。
このような症状があったら熱中症かも !
- 元気がなく、ぐったりしている
- 足元がふらついていて、嘔吐や下痢の症状がある
- 身体や耳が異常に熱い
吐き気や下痢、呼吸困難などの症状は中等度の症状です。
かかりつけの動物病院にまず連絡し、応急処置についてアドバイスを受けることをおすすめします。
猫の熱中症症状が見られる時の応急処置
少しでも早く身体を冷やすことが大切になります。
動物病院に連れていってあげるまでの間に、おうちでできるいくつかの方法をご紹介します。
まず、日の当たらない涼しい場所に移動させて身体を冷やすことを最優先に !
場所を移動させたら、次のような応急処置を行ってください。
● 保冷剤や濡れたタオルで首、脇を冷やす
人と同じように、首や脇などの太い血管のある部分をタオルやガーゼに包んだ保冷剤で冷やします。
また、保冷剤を直接身体にあてるのは凍傷のリスクもあるので、必ずタオルやガーゼに包んだ保冷剤を使いましょう。
濡れたタオルなら、身体をくるんで冷やしてあげるのもいいです。ただ、すぐにタオルが温かくなってしまうので冷たいタオルと交換して繰り返し冷やしてあげることが効果的です。
● 水が飲めるようなら飲ませる
体温を下げる方法として、お水を飲ませることも効果があります。
ただ、無理に飲ませるのは逆効果になってしまうので、水を含ませたタオルなどで舌を湿らせてあげるなどで対処できます。
意識が薄く、自力で水を飲もうともできない様子が見られる時には、できる限り早く動物病院を受診してください。
猫の熱中症を防ぐための対策
- お部屋の風通しをよくする
- エアコンを利用する
- 十分に水分が摂れるような環境を整える
- ひんやりグッズを上手に活用する
エアコンの設定温度は25〜28℃、サーキュレーターなどで空気を循環させるようにしておくと快適に過ごせます。
また、いつでも新鮮なお水が必要なだけ飲めるように、数箇所に用意してあげましょう。
ひんやりグッズは、熱の伝導率の低い大理石を使用したペットマットやアルミシートなど、猫の好みにあわせていくつかあると便利です。
電気を使わないグッズは、万一停電などか起きてしまった際には重宝するので用意しておくと良いかもしれません。
YouTubeでも猫の熱中症について解説
ぜひご覧ください。