寒くなると、飼い猫が水をあまり飲まなくなる …
そのように感じる方が多いかもしれません。
脱水や病気の原因にならないためにも、水を飲む量が少し減ったなと感じた時の対策などをまとめてみました。
冬に水を飲む量が減ってしまう理由
元々は水の少ない地帯で生活していたこともあり、飲水量は少ない傾向があります。
また、猫は寒さに弱く、気温が下がること体力を維持しようと、動きが鈍くなりがちに。
水を飲みに行くという行動も少なくなります。
とはいえ、猫の体内は60%~70%が水で構成されています。
体内の水分が不足することにより、身体を組成している成分のバランスが崩れ、消化吸収や体温の調節や代謝機能に支障が生じてしまい様々な病気の原因になってしまいます。
水分量が不足している時に心配な病気
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 急性腎不全
- 歯周病
膀胱炎
膀胱への細菌感染のリスクが高まり、膀胱に炎症が起こることで、血尿などの症状が見られます。
尿路結石
飲水量が減ることで、尿の濃度が上がり、尿中の成分が結晶化して結石ができてしまいます。
必要量の水分をきちんと摂ることが、予防に繋がります。
急性腎不全
腎臓の働きが急激に低下する病気です。
体内の毒素を排出できなくなり、最悪の場合は命にかかわることもある怖い病気です。
歯周病
乾燥する中で、更に飲水量が減ることで口内細菌が増えやすくなり、歯周病を発症してしまうリスクが高くなります。
冬の飲水量を増やす工夫や対策方法
適切な水分量を飲んでもらうためには、水飲み環境をしっかりと整えてあげることも大切です。
猫の飲水量を増やすための対策をいくつかご紹介いたします。
自動給水器を使用する
ホコリや被毛などをろ過しながら給水できる自動給水器。
猫は新鮮で流れる水を好む習性があり、いつでも新鮮なお水を飲むことができる自動給水器を利用することで、お水を飲む量が増えたという声はよくお聞きします。
D.C.キャッスルの猫達も愛用しております。
水飲み場を増やす
水を飲む場所が寒かったり、特に老猫になると移動が億劫になってしまうことがあります。
お水用のボウルの数を増やし、暖かいお気に入りの場所の近くにも置いてあげるのもいいですね。
ぬるま湯にしてみる
特に寒い時期は、水温が冷た過ぎて敬遠してしまう可能性も …
少し温かい水のほうが飲みやすいかもしれません。人肌以下の温度を目安にするのが良いと言われています。
ウエットフードを取り入れる
水分をフードから摂ることもおすすめです。
水分摂取量が減ってるなと思った時には、1食はドライフードからウエットフードに変えるだけで、1日の水分量は向上します。
いろいろと工夫をしても水分摂取量が増えないと感じた時には
明らかに、排尿量が減る、尿が濃くなっている場合には脱水の可能性があります。
水分不足に限らず、猫の様子がいつもと違う、元気や食欲がないといった症状がある場合には、迷わず動物病院を受診してください。
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