近年、台風や大雨による土砂災害や河川の氾濫が全国各地で頻繁に起きています。
おうちでペットを飼っている方は、いざというときにペットをどう守ればよいのかと不安がよぎる事も多いのではないでしょうか。
ワンちゃんとネコちゃん、それぞれの防災対策を2回にわけてまとめてみます。
今回はワンちゃんの防災対策です。
愛犬との避難について
犬と避難しなければならないような状況になってしまった時に、慌てずに行動ができるよう事前に準備をしておけば安心です。
まず、避難場所を事前に確認しましょう。
場所はもちろん、ペットの受け入れについて、避難方法もしっかり確認しておくことが大切です。
「同行避難」「同伴避難」、ご自身の避難先はどのような避難が可能なのか調べましょう。
「同伴避難」とは、飼い主さんがペットを連れで一緒に避難し、さらに避難所でも一緒の空間で過ごすことのできる避難のこと。
同行避難の場合、犬と一緒にいることができません。飼い主とは別の場所で過ごすことになります。
また、小型犬、中型犬は可などの指定がある場合も多いので、愛犬はどのような避難が可能か確認しておくことはとても大切です !
しつけと健康管理について
飼い主さんと同様、いつもと全く違う状況にはワンちゃんも動揺しています。
中には、パニックを起こしていつもと全く違う行動をしてしまったというお話もよく聞きます。
こうした状況で、一緒に安全に避難するためには
- ケージやキャリーバックに慣らしておく
- むやみに吠えたりしないように、他人や新しい環境、車などに慣れさせておく
- 決められた場所で排せつができるようにしておく
- 「待て」「おいで」「おすわり」などのしつけを習得しておく
いろいろな方が避難をしてくる中で、周囲に迷惑をかけるのではという飼い主さんのストレスはもちろん、ペット自身もストレスを軽減することができます。
また、免疫力が低下したり、他の動物との接触も多くなるため、普段からワンちゃんの健康管理を万全にしておきましょう。
- 狂犬病予防接種などの各種ワクチン接種をする
- 犬フィラリア症など寄生虫の予防、駆除をする
- 不妊・去勢手術を行う
迷子にならないための対策も忘れずに !
想像したくないですが、このような災害時にはペットとはぐれてしまうことも考えておかなくてはいけません。
保護された時に飼い主さんの元に戻れるように、下記の準備も忘れずに !
- 首輪、迷子札
- 鑑札や狂犬病予防注射済票
- マイクロチップ
用意しておきたい備蓄品
避難所等にペット用の救援物資が届くまでには時間がかかる可能性があります。
フードや常備薬がすぐに手に入らないかもしれません。
最低でも5日分(できれば7日分)を備えておくことが推奨されています。(療法食等の特別食が必要な場合は、さらに長期間分の用意が安心です)
ご家族の防災グッズと一緒に保管して、定期的に賞味期限・使用期限の見直しも忘れずに !
ワンちゃん用備蓄品
常備品と飼い主やペットの情報
- フード、水(少なくとも5日分、できれば7日分以上)
- 療法食、薬
- 予備の首輪、リード(伸びないもの)
- フードボウル・水入れなどの食器
- ガムテープ(あると便利な時が多いとの報告あり)
- 飼い主の連絡先とペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報
- ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも有効)
- ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
ペット用品
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- タオル(数枚)
- おもちゃ
- ペット用ウェットティッシュや消臭スプレー
- ブラシ
大切なワンちゃんを守れるのは、飼い主さんだけです。
いざ災害が起きたときに慌てたり困らないように、何事もない平常時から用意を進めておきましょう。