10月から11月にかけては、気温の変化が大きく、猫にとっても体調を崩しやすい季節です。
昼と夜の寒暖差が大きい日も増え、猫の冬支度を意識し始める時期でもあります。
今回は、猫と暮らす飼い主さんにぜひ知っていただきたい、秋から冬にかけての健康管理や寒さ対策をご紹介します。
換毛期に合わせたブラッシングケア

秋は猫の換毛期。夏毛から冬毛へと生え変わるため、普段より毛が多く抜け落ちます。
放っておくと毛玉(ヘアボール)ができ、嘔吐や食欲不振の原因になることも。
こまめなブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションにもつながります。
特に長毛種は、毎日短時間でもブラッシングを習慣化すると安心です。
寒さ対策は早めに
猫は寒さに弱い動物です
気温が下がってくると、体調を崩したり関節の動きが硬くなったりすることもあります。
おすすめの寒さ対策は以下の通りです。
- 寝床に毛布やフリースをプラス
- キャットハウスやドーム型ベッドで体温を逃がさない
- カーペットやマットの下に断熱シートを敷いて冷気を防ぐ
特に高齢猫や子猫は体温調節が苦手なので、室温を20〜23℃程度に保つことを意識すると安心です。
猫によってはモフモフ素材が苦手な子や、ドーム型ベッドに入るのを嫌がる子もいます。
そんな時は、無理に使わせず猫が安心できる場所や素材を選ぶことが大切です。
例えば、フラットなマットや段ボールにブランケットを敷く、飼い主の匂いがついた衣類をそばに置くなど、その猫の性格に合わせた工夫をしてあげましょう。
また、秋から冬にかけては寒暖差にも注意が必要です。
詳しいポイントはこちらの記事でもご紹介しています。
猫にも寒暖差対策が必要です!
空気の乾燥に注意
また、秋から冬にかけては空気が乾燥してきます。
猫も人と同じく、乾燥による皮膚トラブルや喉の不調を起こすことがあります。
加湿器を活用し、湿度を40〜60%に保つと快適です。
また、水分摂取量が減りやすい時期でもあるため、新鮮な水をこまめに交換し、ウェットフードを取り入れるのもおすすめです。
秋冬に増える泌尿器系のトラブル

特にオス猫で注意したいのが、泌尿器系の病気です。
気温が下がると水を飲む量が減り、尿が濃くなりやすくなります。
その結果、膀胱炎や尿石症のリスクが高まります。
対策は以下の通りです。
- いつでも清潔な水を飲めるようにする
- 複数の場所に水飲み場を設置する
- 水が好きになる「循環式給水器」を導入する
上記のような工夫が有効です。
もし「トイレの回数が増えた」「血尿が見られる」などの症状があれば、早めに動物病院へ相談してください。
まとめ
秋から冬への季節の変わり目は、猫にとっても体調管理が大切な時期です。
- 換毛期はこまめなブラッシング
- 寒さ対策は早めに準備(ただし好みに合わせた環境づくりを!)
- 乾燥と水分不足に注意
- 泌尿器系のトラブル予防
これらを意識するだけで、猫がより快適に秋冬を過ごすことができます。
飼い主さんのちょっとした工夫が、猫の健康と幸せな毎日に直結します。
さらに、10月といえばハロウィン!
飾り付けや小物は可愛いですが、猫にとっては誤飲や怪我のリスクがあります。
イベントを楽しむときも、飾りは猫の手が届かない場所に置いて、猫が安全か気にかけてあげてくださいね!
今年の秋冬も、大切な猫と一緒に暖かく元気に過ごしましょう。
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